【ストックホルム研修プログラム】体験インタビュー

東北文化学園大学 教員

山本和恵(やまもと かずえ)さん

ー10年程前にSQCの高齢者福祉研修ツアーに参加された経験がある山本さんは、今回は2度目のスウェーデンでの研修となりますね。前回いらっしゃった時と今回とで何か街の変化はありましたか?

前回来た時期が冬だったのですが、今回は春に来れたのでとても過ごしやすかったです。

ーそうですか。それは印象が全然違いますよね?

そうですね、夏は日照時間が長く夜まで明るかったし、太陽の日差しがとても眩しかったですね。

ー前回はツアーでの短い期間での滞在でしたが、今回3ヵ月という長期にわたっての生活はいかがでしたか?

今回感じたのは居住の充実度がとても高いので、生活してみないとわからない思いましたね。アパートに食器洗浄機や冷蔵庫が業務用の機器くらい立派なものが入っていたりしたのでびっくりしました。ただ、スウェーデンで共働きで生活しようとすると、そこにお金をかけるという点は納得しましたね。

ー3ヵ月の滞在で日本は恋しくなったりしましたか?

食事ですかね。基本自炊してましたが、軽く何か食べたいなと感じた時に気軽に行けるレストランがあまりない事ですかね。

ーそれでは研修についてもお聞きしますね。今回は実際研修に行かれたのは3週間との事ですね?

そうですね、最初の研修先で1週間、次に訪れた研修先が2週間でした。一ケ所目はデイケアセンターで、2ヶ所目は高齢者施設でした。

ーどちらもボランティアとして研修に参加されたんですよね?

そうです。スタッフの方と共に施設利用者さんと一緒にお茶をしたり、お散歩したりといった事をしました。

ー私が山本さんを訪問した時に感じたのですが、とても馴染んでいるなあという印象でした。

それはきっと周りのスタッフの方たちの包容力のおかげですね。皆さんとても朗らかで優しい方ばかりでしたから。

ーそれはとても良かったですね!今回の研修で困った事はありましたか?

唯一は言語ですかね。施設利用者の方に話かける時に片言の英語だったりと少しもどかしく感じました。ただ、簡単なスウェーデン語を使ってコミュニケーションをとったりはしましたね。Tack(ありがとう)とかVarsågod(どうぞ)とか。あとは握手したりとかボディタッチをしたりしてましたね。

ー今回の研修の目的が建築に関する事の視察でしたが、いかがでしたか?

例えばデイケアセンターですと、使用されていない部屋がたくさんあったんですよ。かつては作業療法なんかで、手芸をしたりとかで使用されていた部屋があるんですが、現在はそういったテクニカルな事をしていなくて、歌を歌ったり、お茶をしたり、散歩したりといった生活に重きが置かれていて、趣味的なものでサークルを作ろうというサービスをこちらから共用するような事が一切やらなくなっているようですね。実際に施設を見学してみて生活を大事にする事に重心が完全に移っていて、むしろそれを支えるスタッフをいい状態にする、例えばスタッフが疲れ切らないようにするとか、ちゃんとエネルギーチャージが取れるように重きが置かれている気がしました。

ー現場で働くスタッフにも心地よい環境であったということですか?

今回私が実際体験して一番感じたのはそういった点ですね。皆さん専門性を高めていて、こなさなければいけない仕事といった概念ではなくて、いかにクリエイティブに仕事をするかを常に考えているから、皆自主的に楽しく仕事をしているんだなと感じました。

ー日本の建築関係で今後参考にできそうな点はありましたか?

スタッフの快適性をあげないと、サービスの質が上がらないという点ですね。日本の設計の場合だとスタッフはバックヤードを使用する事が多いんですよ。だから今後スタッフルームを快適に過ごせるような空間的な提案をしていければと思っています。

ーなかなか充実した研修プログラムになったようですね?これから残りのスウェーデンでの生活で何かやろうかなと思っている事なんかはありますか?

そうですね、ボート旅行とか行きたいですね。あとは建築関係で歴史的な建物とかがあれば行きたいですね。

ー今日はお忙しい中インタビューを受けていただきありがとうございました。残りの期間を楽しく過ごして下さい!